公式サイトからダウンロードしたファイルをダブルクリックで展開すると、以下の画面が表示されます。XAMPPフォルダをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップしてください。インストールはこれで完了です。
アプリケーションフォルダにXAMPPが作成されています。
「XAMPP Control」を実行するとXAMPPのコントロールパネルが開きます。ここから各ソフトの起動や停止などを行うことができます。まずは『Apache』と『MySQL』の右側にある『Start』ボタンを押してください。サーバーソフトのApacheとデータベースのMySQLを起動させます。
Macのパスワードを求められることがありますが、入力して『OK』ボタンを押します。
『Apache』と『MySQL』の左側にある赤い丸が緑になれば成功です。これでApacheとMySQLが起動しています。Apacheが起動しない場合、80番のポートを使用するソフトと競合している可能性があります。Skypeや別のApacheがインストールされている場合、それらを停止させてください。
『Apache』と『MySQL』が起動したら、ブラウザソフトを立ちあげて http://localhost/
にアクセスします。そうすると、以下のようにXAMPPの画面が表示されます。ページの右下にある『日本語』リンクをクリックします。
以下のように『システム上にXAMPPが正しくインストールされました!』と表示されれば成功です。
続いてMySQLも動作を確認します。ページ左側にある『phpMyAdmin』リンクを押します。以下のようにデータベースの管理画面が表示されれば成功です。
XAMPPの初期状態はセキュリティが低く設定されています。不正なアクセスを防ぐため、まずはセキュリティの設定を行います。
XAMPPの管理画面で、左側のメニューから『セキュリティ』をクリックすると、以下のように現在のセキュリティが確認できます。ステータスに4つの『要注意』が表示されているのが確認できます。
XAMPPには、セキュリティの設定をするツールが付属していますので、それで設定を行います。
Macの『アプリケーション』フォルダ内の『ユーティリティ』フォルダ内にある、『ターミナル』を起動します。ターミナルとは、キーボードからコマンドを入力して実行できるツールです。
macbook-air
はコンピュータ名、favoritelabo
はユーザー名です。これらは環境によって変わりますが、$
に続いて文字を入力できる状態になっています。まずは
su -
と入力してエンターキーを押します。
Password:
と表示されるので、Macのパスワードを入力します。これにより管理者権限を持ち、通常は制限されている操作も行えるようになります。次に
/Applications/XAMPP/xamppfiles/xampp security
と入力してエンターキーを押します。XAMPPのセキュリティ設定ツールが実行されます。
Do you want to set a password? [ja]
と表示されたらエンターキーを押します。
Password:
と表示されたら、XAMPPの管理画面に設定したいパスワードを入力してエンターキーを押します。
Password (again):
と表示されたら、今入力したパスワードを再度入力してエンターキーを押します。
Normaly [ja]
と表示されたらエンターキーを押します。
Do you want to change the password anyway? [nein]
と表示されたらエンターキーを押します。
Done.
と表示されたら完了です。
exit
と入力してエンターキーを押します。これで管理者権限がなくなります。さらにもう一度
exit
と入力してエンターキーを押します。これでターミナルの利用を終了させることができます。他のソフトと同様、ターミナルを閉じます。
次にMySQL(データベース)のパスワードを設定します。再度ターミナルを起動させ、今度は
/Applications/XAMPP/xamppfiles/bin/mysqladmin -u root -p password 設定したいパスワード
と入力してエンターキーを押します。例えば設定したいパスワードが Xgh9Cd
なら、
/Applications/XAMPP/xamppfiles/bin/mysqladmin -u root -p password Xgh9Cd
と入力します。
Enter password:
と表示されたら、何も入力せずにエンターキーを押します。これで設定は完了です。
exit
と入力してエンターキーを押します。これでターミナルの利用を終了させることができます。他のソフトと同様、ターミナルを閉じます。
参考までに、ターミナルでのやり取りは以下のとおりです。(強調表示された部分はユーザーによる入力です。)
macbook-air:~ favoritelabo$ su -<エンター>
Password: パスワード<エンター>
macbook-air:~ root# /Applications/XAMPP/xamppfiles/xampp security<エンター>
XAMPP: Quick security check...
XAMPP: Your XAMPP pages are NOT secured by a password.
XAMPP: Do you want to set a password? [ja]
<エンター>
XAMPP: Password: パスワード<エンター>
XAMPP: Password (again): パスワード<エンター>
XAMPP: Password protection active. Please use 'xampp' as user name!
XAMPP: MySQL is accessable via network.
XAMPP: Normaly [ja]
<エンター>
XAMPP: Turned off.
XAMPP: Stopping MySQL...ok.
XAMPP: Starting MySQL...ok.
XAMPP: MySQL has to run before I can check the security.
XAMPP: MySQL has to run before I can check the security.
XAMPP: MySQL has a root passwort set. Fine! :)
XAMPP: ProFTPD has a new FTP password. Great!
XAMPP: Do you want to change the password anyway? [nein]
<エンター>
XAMPP: Done.
macbook-air:~ root# exit<エンター>
logout
macbook-air:~ favoritelabo$ exit<エンター>
logout
[プロセスが完了しました]
macbook-air:~ favoritelabo$ /Applications/XAMPP/xamppfiles/bin/mysqladmin -u root -p password Xgh9Cd<エンター>
Enter password:
<エンター>
macbook-air:~ favoritelabo$ exit<エンター>
logout
[プロセスが完了しました]
次に、phpMyAdminに今設定したパスワードを設定します。
『アプリケーション』→『XAMPP』→『xamppfiles』→『phpmyadmin』 フォルダ内にある config.inc.php
をテキストエディタで開き、32行目にある以下の箇所を修正します。
$cfg['Servers'][$i]['host'] = 'localhost';
$cfg['Servers'][$i]['user'] = 'root';
$cfg['Servers'][$i]['password'] = '';
$cfg['Servers'][$i]['connect_type'] = 'socket';
$cfg['Servers'][$i]['compress'] = false;
$cfg['Servers'][$i]['AllowNoPassword'] = true;
このうち、
$cfg['Servers'][$i]['password'] = '';
この部分にパスワードを設定します。例えばパスワードが Xgh9Cd
なら、
$cfg['Servers'][$i]['password'] = 'Xgh9Cd';
と設定します。
設定ができたら、再度セキュリティの画面を確認してください。先ほどアクセス制限を設けたため、認証画面が表示されます。ユーザー名には xampp
、パスワードには先程設定した「XAMPPの管理画面に設定したいパスワード」を入力します。
セキュリティが以下のように表示されれば完了です。『要注意』がそれぞれ『安全』に変わっています。
『アプリケーション』→『XAMPP』→『xamppfiles』→『etc』 フォルダ内にある php.ini
をテキストエディタで開き、以下の箇所をそれぞれ修正します。
1079行目にある
;mbstring.language = Japanese
この部分を以下のように修正します。(行頭の ;
を削除。)
mbstring.language = Japanese
次に、1084行目にある
;mbstring.internal_encoding = EUC-JP
この部分を以下のように修正します。(行頭の ;
を削除し、EUC-JP
を UTF-8
に修正。)
mbstring.internal_encoding = UTF-8
次に、1087行目にある
;mbstring.http_input = auto
この部分を以下のように修正します。(行頭の ;
を削除し、auto
を pass
に修正。)
mbstring.http_input = pass
次に、1091行目にある
;mbstring.http_output = SJIS
この部分を以下のように修正します。(行頭の ;
を削除し、SJIS
を pass
に修正。)
mbstring.http_output = pass
次に、1098行目にある
;mbstring.encoding_translation = Off
この部分を以下のように修正します。(行頭の ;
を削除。)
mbstring.encoding_translation = Off
次に、1102行目にある
;mbstring.detect_order = auto
この部分を以下のように修正します。(行頭の ;
を削除し、auto
を UTF-8,SJIS,EUC-JP,JIS,ASCII
に修正。)
mbstring.detect_order = UTF-8,SJIS,EUC-JP,JIS,ASCII
次に、1106行目にある
;mbstring.substitute_character = none;
この部分を以下のように修正します。(行頭の ;
を削除。)
mbstring.substitute_character = none;
次に、1116行目にある
;mbstring.func_overload = 0
この部分を以下のように修正します。(行頭の ;
を削除。)
mbstring.func_overload = 0
次に、1160行目にある
date.timezone = 'UTC'
この部分を以下のように修正します。('UTC'
を Asia/Tokyo
に修正。)
date.timezone = Asia/Tokyo
修正できたら、Apacheを再起動します。これで完了です。