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パーミッションとは、ファイルの『読み込み、書き込み、実行』の権限のことです。
個人的に使用するパソコンならば問題ないのですが、Webサーバーにあるデータは色々な人がアクセスできるため、それらのファイルを勝手に書き換えられたり削除されたりしないよう、権限を設定する必要があります。
HTMLファイルは読み込みさえできればいいので特に意識する必要はありませんが、PHPの場合は実行権限や書き込み権限の設定が必要になることがあります。パーミッションを正しく設定しないとエラーになってしまいます。
パーミッションは
と、計9つの属性を設定する必要があります。ちなみに、オーナー・グループ・その他の意味は以下のようになります。
上に書いたようにグループの権限は無視してもいいため、基本的には常に権限なしの状態でOKです。
FFFTPの場合、ファイルやフォルダを右クリックし、『属性変更(A)...』を選択します。そうすると属性の変更画面が表示されます。
オーナー・グループ・その他に対してそれぞれ読み込み、書き込み、実行権限の設定ができます。パーミッションを変更するには、『現在の属性』に任意の数値を入力してOKボタンを押します。
PHP Labo で配布しているPHPは基本的に
ファイルの種類 | パーミッション |
---|---|
データベースファイル(拡張子が.db ) |
606 に設定 |
ログファイル(拡張子が.log ) |
606 に設定 |
で、問題ないはずです。また、PHPがファイルを作成する場合がありますが、その場合、ファイルを作成するディレクトリのパーミッションを707
に設定します。
プログラムによっては値が異なる場合がありますが、その場合は各ダウンロードページの解説に合わせます。パーミッションはサーバーによって異なることもあるので、その場合はサーバーの指示に従います。
パーミッションは上の対応表のように設定すれば大丈夫ですが、各数値の詳しい意味を解説しておきます。
まず、FFFTPの右側のファイル一覧に『属性』という欄がありますが、これがそれぞれのパーミッションを表しています。アルファベットの意味は
r
が表示されていれば読み込み可能。w
が表示されていれば書き込み可能。x
が表示されていれば実行可能。-
が表示されていれば権限無し。となっており、左からオーナー・グループ・その他 となっています。例えば
rw-r--r--
の場合、オーナーに読み込みと書き込みの権限が与えられており、グループとその他の人に読み込みの権限が与えられています。また
rwx---r-x
の場合、オーナーに読み込みと書き込みと実行の権限が与えられており、その他の人に読み込みと実行権限が与えられています。(グループには権限が与えられていない。)さらに
rwxrwxrwx
の場合、すべての人にすべての権限が与えられている状態となります。
パーミッションを数値で表す場合、このアルファベットの並びを3桁ずつの2進数に見立て、それを10進数に直します。以下に例を挙げておきます。
rw-r--r--
の場合、110 100 100
と見立てます。110
を10進数で表すと6
、100
は4
なので 644
。rwx---r-x
の場合、111 000 101
と見立て、111
を10進数で表すと7
、000
は0
、101
は5
なので 705
。rwxrwxrwx
の場合、111 111 111
と見立て、111
を10進数で表すと7
なので 777
。